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『LGBT』のSKIYAKI社内研修会レポート ~LGBTへの理解を深める~

 

この度、SKIYAKIでは8月30日(木)に株式会社JobRainbow代表取締役 星賢人氏を招き、LGBTの研修を実施致しました。星氏は、LGBTが、ありたい姿・ありたい性で就職活動・転職活動をすることを応援し、すべてのLGBTが自分らしく働ける職場に出会えることを目指して、株式会社JobRainbowを立ち上げ、LGBTフレンドリーな職場の創造に向け、研修トレーニングやコンサルティングの実施、実際にLGBTが働ける機会の提供を行い、LGBT採用支援を行っています。

 

 

SKIYAKI行動規範では、SKIYAKIの全ての役員および社員が遵守すべき基本的な内部規範を定めています。「法令遵守」「情報管理」「多様性」「資産管理」「環境」の大きく5つの分野に分けていますが、その中の「多様性」にもあるように、私たちは、多様な人材を惹きつけてつなぎ止め、十分に活躍してもらえる職場環境を構築することが、サービスや製品の技術革新や創造性の向上につながるものと考えています。
その一環として、今回、LGBTへの理解度を深め、様々な個性や能力を発揮できる職場を全スタッフで創り上げていこうと、星氏にお越しいただき、LGBTの社内研修会を開きました。

 

 

研修はまず、LGBTの身近さから始まりました。LGBTの人口は、割合で言うと7.6%、13人に1人がLGBTであり、日本の人口にするとなんと950万人に相当します。これは、よくいると言われている日本の4大苗字「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」を合わせた数よりも多く、日本の左利きやAB型の人と同水準の割合で、どれほど身近な存在なのかを改めて、認識しました。
次に、LGBTの概念、L=レズビアン(女性同性愛者)、G=ゲイ(男性同性愛者)、B=バイセクシャル(両性愛者)、T=トランスジェンダー(性別越境者)について学びました。LGBの「好きになる性が多数派と異なる人々」とTの「身体の性別に違和感を覚える人」でも抱える問題は異なることを説明していただきました。

 

 

続いて、職場における課題に関してです。LGBTへの差別的言動は「セクハラ」に当たり、厚生省の「セクハラ方針」にも性的少数者への差別言動もセクハラであることが明記されています。当事者にとって職場スタッフの一つ一つの言動は無視できても、それが積み重なり、上司や同僚に嘘をつき続けることが大きな負担となり、マイクロアグレッションになりかねず、結果、パフォーマンスダウンやうつ病、離職につながることもあるようです。

LGBTへの理解があったとしても、具体的にどのような対応が適切なのか、職場での対応例も伺いました。例えば、笑いのネタとしてのホモネタは控える、男女問わず「さん」づけをしたり、男女の色分けを撤廃するなど、が挙げられました。些細なことかもしれませんが、逆に当事者は些細なことでも大きな負担を感じ、安心して働けない環境になりうるということです。「同じ言葉でも人によって捉え方が違うことを、再認識しました。」と普段何気なく使ってしまいがちな言葉に気を付けなければならないこという感想を述べた参加者もいました。

 

 

また、ワークショップとして、職場で自分にカミングアウトされた際に、自分はどのように感じ、発言・対応するのかについて、グループで話し合いも行いました。オーバーに驚くのではなく、「そうなんだ、と思うだけ」だと述べたスタッフ、「実際に友人からカミングアウトを受けて、長年の友人でも言いづらさがあるんだ」と感じたスタッフ、などの意見が挙がりました。また職場スタッフのどこまでオープンにするかは、当事者にとっては重要な問題で、誰かに打ち明けたからと言って全員にオープンにしたいわけではないので、デリケートな問題として丁寧に扱うべきことを学びました。

当事者と周囲の人が働きやすいよう、人事担当や管理職が必要な調整を行い、個別にヒアリングをし、長期的な視野をもって対応することが大切とのことです。これは、LGBTだから特別なことではなく、SKIYAKI社員として根底にあるべきもので、お互いを思いやり、働きやすい環境でパフォーマンスを上げていくことが大切だと考えます。

 


弊社のオフィスのある渋谷区でも2015年より「渋谷区パートナーシップ証明書」を発行しています。政府の対策だけでなく、LGBTフレンドリーな取り組みを行う企業は年々増加傾向にあります。SKIYAKIでは、LGBTへの理解を深めていくことで多様性溢れる会社を目指し、社員一同力を合わせ、創造力溢れた画期的なサービスを提供して参ります。

 

<<講師:星氏よりメッセージ>>
今回のLGBT研修では、採用担当者から役員の方まで、幅広い職務の管理職の方々に、熱心に研修に取り組んで頂け、LGBTに対する会社としての関心の高さと積極的な姿勢が伺え、講師としても大変嬉しく思いました。

また、特に印象だったのは、会社として既に個性豊かな社員の方が多く、LGBTであることも一つの個性として尊重する、というお話がでたことでした。「創造革命で世界中の人々を幸せに」という理念から、多様な人材がいるからこそ、多様な視点からアイディアが出るのだと、職場の皆さん一人一人が理解し共有できている文化が土台にあり、それこそがダイバーシティの源泉だと感じます。

その想いを忘れずに、LGBTフレンドリーな職場として、そして「アライ(LGBTを理解し、支援する人)」として、これからも常に「周りにいる」という意識をもって行動して頂けましたら幸いです。

この度は本当にありがとうございました。